知世がそう言うと、急に私の身体が後ろへと傾いて。
へ…っ、押し倒され……っ!
「え、うぎゃ…っ!!」
「……」
「……」
ドサッと、ソファの上にそのまま押し倒されて知世が私に覆い被さっている。
そんな、恥ずかしくて仕方ない状況で。
思いっきり可愛くない声を出した私は、知世と無言で見つめあった。
……うぎゃ?
「ぶは……っ!!」
「うわー!!何今の声!!我ながら可愛くな!!!」
「うぎゃ!だって…っ、ぶふ…っはは……っ!!無理…!!面白すぎだろ……!!」
「う、ううう、うるっせえな!笑うな!!」
「麗だって笑ってんだろ…っはは……っ!」
「笑ってないし…っ!…っ、ふ…っあはは!」
私を掴んでいた両腕を離して大爆笑する知世に、恥ずかしすぎて全身が熱くなる。
恥ずかしがる私に容赦なく爆笑する知世に、怒り気味だったはずが段々と面白くなってきて。
結局、二人して笑いが止まらなくなった。

