見せかけロマンチック




でもその後の付き合ってるかどうかの質問の方が動揺して、つい大きな声を出してしまう。

そんな私に驚いてなぜかホッとする裕貴くんに、やってしまった……!!と心の中で大暴れした。



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「じゃあ行ってくるね。知世、うらのことよろしく」

「行ってらっしゃい!」


放課後、家に帰ってきてすぐお兄ちゃんはバイトに行ってしまって。
リビングで知世と二人でソファに座る。


「ちょっと!裕貴くんがいた時のあれなんだったの!?」

「あれって?」

「一瞬素だったじゃん!バレそうになって私焦ったんだよ!」


横で座ってる知世にフン!と怒ったそぶりを見せてそう言うと、すっかり忘れていたのか、思い出したように私を見て。


「んー、なんかムカついちゃって」

「はあ?」

「俺と麗仲良いよって見せつけてあげた」

「見せつけてあげた、じゃねえよ」


そのノリで!?私必死に誤魔化したのに!