見せかけロマンチック




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「なんか疲れた顔してんね」

「…え、顔に出てた?気をつけないと……」


あれから学校に着いて、私の席でなずと話しているとそんなことを言われた。

やば…っ、気を緩ませるな私!表情管理しっかり!


「なんかあった?」

「え?あー……」

「…なに、悩みごと?小声でいいから話してみ」

「……私と知世ってどんな関係だと思う?」

「え?」


私に近づいて小さい声で話すなずに、この一週間ずっと思っていたことを打ち明けてみる。
もちろん周りからは変に思われないように表情を保ったまま。


「私は兄妹みたいなものだと思ってたんだけど、知世は違ったみたいで」

「……へえ?」

「なら、なんだろうって。友達……?なのかな」

「はあ?」

「でもしっくりこないんだよね」


友達かって言われたら、なんか違う気がする。
あーもう全然わかんない!あの時知世にとって私は妹でしょ、だなんて言わなきゃ良かった!!