なんだと思ってんだよ私のこと……!!
てかそれ私のセリフな!?知世本性出すかと思ってヒヤヒヤしたわ……!!
「あんな奴ら、ヤることしか考えてねえんだよ」
「おいやめろ」
「近づくなよ絶対」
「…うんわかった。学んだよ今回で」
知世の爆弾発言に思わず即ツッコミを入れてしまう。
はぁーと息を吐いて、屋上の扉を開ける前に知世に向き直る。
「…ありがと」
「いーえ」
そんな私の声に、ぶはっ!と笑った知世を置いて屋上に入った。
「おかえり麗!大丈夫!?」
「遅かったね、なにかされてない?大丈夫?」
屋上に入るとなずとお兄ちゃんが一斉にそう聞いてきて言葉に詰まってしまう。
すると私の代わりに知世が口を開いて。
「やっぱり変なやつに絡まれてたよ」
「は!?本当か!?うら大丈夫、怪我はない?」
「うん大丈夫!知世が来てくれたから」
「そっか。ありがとう知世」
「別にいいよ。麗無事だし」

