「もしよかったら俺らと仲良くしない?」
「彼氏いないしいいよね?てか天使様ウブそう〜!」
「全然いいよ、天使様可愛いし。恋愛疎い方がそそるから」
「……」
笑顔で聞いてる私偉い。偉いというか、やばい。
言い返したくても言い返せないのがこのキャラの悪いとこなんだけど……。
どうしよう、と本気で困りかけていると。
「うらちゃん、見つけた」
「…っ!?」
急に知ってる声が聞こえたかと思うと、腕を引かれてその人の胸にダイブした。
ち、知世……!?なんで!?屋上にいたのに……!!
私の肩を掴む手にギュッと力が入ったかと思うと、その手で私の目を覆ってきて。
「すみません先輩方。うらちゃん困ってるので」
「二年の王子様じゃん」
「俺ら天使様に用あってさ。王子様の出る幕じゃないんだよね」
私の視界は知世の手でいっぱいになって、先輩達を隠してくれている。
…っ、知世、王子キャラだから舐められてるよ……っ。

