「大槻くんと仲良いの?」
「え?いや…隣の席だから」
「ふーん?なんか傍から見たらいい感じよ?」
「え」
は…っ!?何言ってんだ…!!
思わず大きいリアクションを取ってしまいそうになって必死に抑える。
大体入学してまだ三日だってのに、いい感じも何もあるかよ!!
「そんなことないよ。普通じゃないかな?」
「そうかな〜。大槻くんかっこいいし、お似合いに見えるけど」
「まさか。私にはもったいないよ」
確かにかっこいいから、私と並ぶとお似合いに見えてもおかしくない。おかしくないが!!!
私にはもったいないというのは本音だ。
だって、中身を見たら釣り合ってなさすぎる。
そういう意味で言った私の言葉が、近くにいた子に聞こえたのか「天使様謙虚すぎる…可愛いの自覚してないのかな」なんて声が聞こえて。

