見せかけロマンチック




私の予想通り、なずの所に向かったお兄ちゃんに全力で手を振る。


「お前、ほんと周りなんてお構い無しじゃん」

「そりゃあもう。素晒すなら全力で、でしょ」

「さすがだな」


私の行動を見て笑う知世に、ビシッと決める。

周りの人達ー?いつまでポカーンとしてんのよ、動きな!!

なんて周りの人達に思いながらお兄ちゃんとなずの方を見ると、楽しそうに笑いあっていた。


「じゃあ麗、同棲いつからにする?」

「っ、は…っ!?なにその話聞いてねえよ…っ!」

「今言ったから」

「何当たり前みたいな顔してんだ」


すると、突然ぶっ飛んだことを言い出して大きな声で動揺してしまう。

同棲!?


「麗は同棲したくない?」

「…したい。する!」

「よし、じゃあ家決めよう」

「いや、まず親説得」


早えんだよ進めんのが。

なんて思いながら言ったのに、知世は今気づいたかのような顔をした。