見せかけロマンチック




裕貴くんの言葉にポカーンとする私を見て、楽しそうに笑って裕貴くんは去っていった。


「麗終わった?」

「…え、あ、なず」

「そろそろ行こう」

「そうだね」


なずに声をかけられてハッとして、スクバを持つ。

なずとは運良く三年間同じクラスだった。
そして……。


「悠くん来てるよね?」

「来てるよ」

「悠くんと写真撮るって決めてるんだ〜!」

「いいじゃん!」


嬉しそうに話すなずに、私も盛り上がってしまう。

お兄ちゃんとなずも無事付き合えて、順調らしい。
幸せそうななずを見て、思わず笑みがこぼれる。


「あっという間に卒業だよね」

「そうだね。遊びに行こうね」

「あったりまえじゃん!月一ね!いや、もっとか!」


私の言葉に、元気に返事してくれる。
大学違うけど、家は遠くないから全然会えるし。
ていうか、お兄ちゃんの彼女なんだから余裕で会えるわ。