見せかけロマンチック




だって今絶対私だらしない顔してるでしょ!!

未だにボーっとしてるから、どんな顔してるのか分かってしまう。


「なんでだめ?俺しか見ないよ。俺しかこの顔にさせられないでしょ」

「っ、そ、うだけど…!ドキドキしすぎてると、この顔治んないの!」

「…はっ、なにそれ可愛い」

「はあ!?」


とりあえずこの顔を一旦治したいから、手を離せ!
と、そんな気持ちで言ったのに。

知世にとってこれはスイッチを入れるきっかけだったみたいだ。
知世は目を見開いてから、ゾクッとするほどの瞳を私に向けて口角を上げる。

ま、まずいまた……っ!


「っんむ〜〜!!」


さっきよりも深く長く、強引に唇を奪われてまた息切れする羽目になった。