見せかけロマンチック




突然の近い距離に、かああっと顔が赤くなってしまう。


「…素敵だね」

「素敵?」

「うん。いい関係だなって。うらと知世だからこその空気感というか……憧れるなあ」


お兄ちゃんの言葉に、知世と顔を見合わせる。

私と知世だからこその空気感……。
確かにそうだ。こんな空気感、知世とじゃなきゃ出せない。

パチパチと瞬きをしたあと、知世と一緒に「ぶはっ!」と吹き出して。


「俺らには俺らの空気感があるけどさあ……そっちも、その二人だからこその空気感ってあるだろ」

「ね…!私らからしても憧れるよ。うちらはもう心が汚れてるからさ」

「ああそうだな。麗ほどじゃねえけど」

「は?」


ピュアッピュアな空気感、めっちゃいいなって思うもん。
それに、私達より全然綺麗な感じする。二人とも純粋っていうか。

そんな私達の言葉を聞いて、お兄ちゃんとなずは少し顔を赤くした。