見せかけロマンチック




二人の言葉に、知世とハモる。
相変わらずって?


「付き合ったのに何も変わってないっていうか」

「うんうん。空気感も関係性も変化ないですよね」


そんなお兄ちゃんとなずの言葉に、知世と顔を合わせてポカーンとする。

いやいやいや。


「だって相手……」

「知世だよ?」「麗だぜ?」


お互いを指さしてお兄ちゃんとなずを見る。

同じタイミングで同じことを言って、また知世と顔を合わせた。


「この感じが一番楽なんだよね」

「そうそう。というか、変わろうにも変われない」

「そうなんだ……」


私も知世も、他の人とは違う特別な感情を持ってるけど。
それ以外はなにも変わってない。
今まで通り、一番落ち着く関係でいれている。


「あ、安心しろよ。イチャイチャする時はしてるから」

「っおい!言うなそんなこと!!」


驚くお兄ちゃんとなずを見て、知世は私の肩に手を回してグイッと引き寄せてきて。