見せかけロマンチック




「ふふっ、可愛いわね。兄妹かしら?それともご夫婦?」

「っえ」


突然そう話しかけられて、知世と目を見開く。

どっちも違います!!


「いえ、その…」

「恋人です」

「…っ!」

「まあ!そうなの?素敵ね。美男美女だこと」


女性の言葉を否定しようとすると、先に知世がそう言って。
恋人という響きにドキッとしてしまう。

そんな私達を見て女性は優しく微笑んだ。


「それじゃあね。お幸せに」

「っあ、ありがとうございます…っ」


お肉をカゴに入れると女性は去っていって。

ドッと身体の力を抜く。


「美男美女だってよ」

「し、知ってるよそんなの」

「麗って俺の事かっこいいと思ってくれてんの?」

「はあ?当たり前でしょ。その顔面だよ?」

「え、びっくり。俺麗からあんま言われないし」

「えっ……あーっと…まあ、私、その……」


まあ確かに…直接言わないな。
知世はよく言ってくれるけど、私言ってないや。