見せかけロマンチック




ガチャ、と開いたドアを見て、ガバッと起き上がる。

お兄ちゃんじゃない……なんで知世がいんの…!?


部屋から顔を覗かせる知世に呆然とする。


「なんで知世!?」

「驚きすぎだろ」

「驚かない奴いねえだろ!」


ベッドの上で座ってパニックになる私を見て知世は笑って。
びっくりした…っ!


「暇だろ」

「暇だけど…」

「買い物行くぞ」

「え、今から!?」

「そう。はるに頼まれた」


なんで知世がここにいるのか、なんて今更だ。
良く考えれば土日もたまに来るんだから。

どうやらお兄ちゃんのバイト前に知世が来たらしい。
お兄ちゃんは知世に買い物を頼んでバイトに行ってしまった。


「えー!まって私なんも準備してない!」

「可愛いから大丈夫だろ」

「確かに。じゃあいっか」

「あ、いいんだ」


そんな私の言葉に、呆れ驚いた知世。

でもさすがに日焼け止めは塗らせろ、と洗面所までダッシュした。