見せかけロマンチック




なんて思っていると、知世が私の隣に来て。


そのまま、グイッと腰を引き寄せられた。


「…っ!?」

「俺の彼女なんだけど」


なんて、少し大きめの声で知世が言った瞬間。

「「キャアア……!!」」と周りが黄色い声で溢れかえった。

それに釣られて亮先輩と大智先輩も、キャー!と声を出している。

っな、なななな……っ!!!

バッと知世の方を見ると、知世は私を見てニッコリ笑って。


こいつ、わざとだ……っ!!

わざと周りに言ったことに気づいて、ボンッと顔が赤くなる。


すると知世が私の耳元に顔を寄せて。


「これでやっと男避けができる」


そう私だけに聞こえるように呟いた。



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この週の土曜日。

部屋のベッドでゴロゴロしながらスマホを見ていると、コンコンと部屋のドアをノックされて。


「はーい」

「麗?」

「…っ、は!?え!?ん!?」