すると、歩きながら私に近づいて声をかける男の人の声がして。
顔を向けると、亮先輩と大智先輩が来ていた。
「ねえ!てかさてかさ!聞いていい!?」
「え?なにをですか?」
「知世とのこと!」
「っ、え」
グイッと距離を近づけて目をキラキラさせてくる先輩達に動揺する。
知世とのことって…っ。
「どっちから告ったの?てか麗ちゃんも知世のこと好きだったんだ!?」
「まじでさ!知世に聞いても教えてくんねえんだよ」
「えっと…っ」
聞きたい聞きたい、と目を大きく開く二人に、少し顔が熱くなってしまう。
いやいやいや、全然語ってあげてもいいけど!語れるけど!
でもどう話すべきなの!
「…近えよ」
「うおっ!!っ、いや声ひっく!ビビった〜…っ!」
「ごめんって!!その笑顔怖!」
「じゃあ離れて?」
すると、突然先輩達の後ろから知世が現れて。
猫かぶりの笑顔のまま、とてつもなく低い声を出した。
顔と声が合ってなさすぎだろ。
知世の後ろにいるお兄ちゃんが苦笑いをしている。

