見せかけロマンチック




隣の席に座った裕貴くんは、私達の方を見て話しかけてきて。

思わずドキッとしてしまう。

…だって、言っていいのか。
いや、いつかは知られるし、言うけど……でも、まさかのタイミングで焦ってる。


すると、そんな私を見て何かを思ったのか、目を見開いて小さい声で話しかけてきて。


「もしかして…波澄先輩と?」

「っえ!?」

「やっぱり!?うわーついにか!おめでとう…っ!!」


私の表情で察したのか、パアッと顔を明るくさせて笑って。

その言葉も表情も、取り繕ってるようには見えない。
心から思ってくれてる言葉なんだ。


「よかったよ!俺ずっと気になってたんだよね」

「そうなの?」

「うん!そりゃ、二人には幸せでいてほしいからね」


裕貴くんの優しすぎる言葉に、ジーンと胸が熱くなる。


「ありがとう裕貴くん!」

「あ、でも波澄先輩に、傷つけたら奪いに行きますって言っといてね」

「っ!?」