なんて思っていると、急に左隣にいる知世が私の身長に合わせるように背中を丸めて耳打ちをしてきて。
「おい、俺以外に愛想振りまきすぎんなよ」
「…っ、え、あ、ごめん」
「天使様も麗も、俺のだからな」
「……っ!う、ん」
周りに聞こえないように素でそう言ってきて。
その言葉にかああっと顔が熱くなる。
…っ、な、にそれ……っ!
知世のどこか不満そうな声に、ドキドキして顔を上げられない。
「…こら知世。うらは知世のじゃないよ。まだ渡せないからね」
「げっ、出たよシスコン」
「なあに?何か言った?」
「…なんでもないっす」
私の右隣にいるお兄ちゃんが知世の方を見て口を開くと、知世は小さい声でボソッとそう言って。
それに、お兄ちゃんはどこか怖い笑顔を浮かべた。
小さくなって目を逸らす知世に、笑ってしまいそうだった。
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「え〜っ!!おめでとう!」
「ありがとう」

