ちょっと離して、と言ったつもり。
私の頬を片手で掴むとムニムニとしてきて。
知世も、浮かれてたってことだよね…?
頬を掴まれたこの状況でもニヤニヤは抑えられなかった。
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「天使様可愛いー……」
「笑いかけてくださってる……しかも今日いつも以上にキラキラしてる」
学校の門をくぐって、玄関まで三人で歩く。
周りから名前を呼ばれたり目線を感じて、天使様らしくニコニコと微笑んだ。
なんだろう……天使様になるのが最近は苦痛だったはずなのに、今めっちゃ楽しめてる。
知世が全部可愛いって言ってくれたから……かな。
優しく微笑みながら玄関まで歩く。
知世の言葉一つで軽くなるんだ。明るくなるんだ。
今までどんだけ中身に対していい所いっぱいあるって言われても納得できなかったのに。
そう考えたらクスッと笑ってしまう。
これからの天使様はもっと最強よ。

