お兄ちゃんを見て顔を歪める知世に、お兄ちゃんは苦笑いをして。
そうなんだ、と私は笑った。
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「麗ちゃんおはよう!」
「裕貴くんおはよう」
朝、席に向かうと裕貴くんが声をかけてきてくれて。
告白してくれた日から、裕貴くんはこうやって話しかけてくれる。
最初は私に気を遣わせないためにだと思う。
そんな裕貴くんを見て、私も普通に接しなきゃ失礼だと思った。
だから今、いい関係だと思う。
「今日晴れたね!昨日大雨だったのに」
「梅雨明けるかな?」
「いやまだっぽいよ」
そんな何気ない会話をしながら、私は荷物を整理する。
すると裕貴くんは友達に呼ばれてしまって、話は終わった。
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「今日こそは!今日こそは合図してね!?」
「はいはい、わかったって」
「せーので行こう!行くよ?せー…っギャ!!」
「ぶは…っ!!ごめんごめんミスったわ」
「ミスんねえ日ねえじゃねえかよ!」

