見せかけロマンチック




私から離れて大爆笑しだした。

からかってたんかよ……!!
知世のこの反応に、ぐぬぬぬ……!!と悔しくなってしまう。


「もういい!帰る!」

「は?なんでだよ、帰さねえよ」

「いやこっちがなんでだよ!!」

「帰りたくない麗と帰したくない俺。だろ?」

「う、うるせー!!忘れろ!!」


立ち上がろうとした私のお腹に手を回して、グイッとまた座らせてきて。
……知世の膝の上に。

この状況が恥ずかしくてドキドキして死にそうで、バタバタと足を暴れさせる。


「っ、お、降ろして……!!」

「こらこら暴れない」

「〜〜っ!!」


うわああ……っ!!と逃げ出したくなる衝動に駆られて、笑っている知世から力ずくで離れようと勢いよく立った時。


─────ガチャ


リビングのドアが開いて、二人でそっちの方を見る。

…だ、誰……?

そこには、威厳な雰囲気を放つ男の人と優しそうな綺麗な女の人がいた。