見せかけロマンチック




ドヤ顔をする私を見て、知世は楽しそうに笑って。

…うん、私はこの笑顔が好き。
ずっと笑っていて欲しい。……できれば、私の隣で。


なんて思いながら自由に過ごしていると、雨で元々暗かった外がさらに暗くなりだした。


「六時半じゃん。麗何時に帰る?送るけど」

「んー…どうしよ。帰りたくない」

「……は」

「…っ、いや、あれね!?帰るのめんどくさいって意味で!!」


時計と外を見ながら思わずそう呟いて、自分の言ったことを思い返す。

帰りたくないって言った…!?今!!私!!

知世の驚いた反応に焦ってあわあわと必死に言い訳する。

おいなにこれ言い訳苦しい……!!動揺しすぎだろ!!

はぁー、と頭を抱えて冷静になろうとしていると。


「…あのさ」

「なに!」

「のこのこ男の家来といてその発言は煽ってるよな?」

「…っは?いや、違うって……っ!!」


笑わずに言った知世の言葉に背筋がゾゾゾッとする。