私なら、か。
特別みたいで、この響きが嬉しい。
傘の持ち手をギュッと握って、嬉しい〜〜と傘に念を込めた。
「…なあ」
「なに?」
「傘一つでよくね?聞こえねえし」
「は……っ、ちょ」
知世は自分の傘を閉じて、すぐに私の傘の中に入ってきて。
私の手からひょいっと傘を奪うと二人とも濡れないように肩をくっつけてきた。
…っ、び…っくりしたなあ!?
相合傘のせいか、傍から見たらカップルみたいでドキドキしてしまう。
「やっぱこっちのがいいな」
「っ、わ、私が傘持つから」
「は?チビが何言ってんだよ」
「…っ、チビですって……!?あんたがデカイだけでしょ!」
動揺しすぎて、知世が持つ傘を持とうと手を伸ばすと。
はあ?と言う顔で私を見下ろしてそう言って。
チビって…!!華奢なのよ私は…!!チビって言うな!!
とブチッとして言い返す。
「ぶはっ!」と楽しそうに笑う知世に、ふん!と顔を逸らした。

