「いやー、ほんと麗と同じクラスでよかったー…!ぼっち回避だよ」
「うん!私もなずと一緒だから寂しくないよ」
安心したようにそう言ったなずに、私も笑いながら頷く。
ほんとだよ。なずと一緒じゃなかったら結構萎えてた。
なずがいてくれるだけで正直気が抜ける。
猫かぶるのも疲れるんだ、仕方ない。
そう会話していると、教室の前のドアから担任の先生であろう人が入ってきて。
「まって、先生来るの早!初日だから?まあ、とりあえず席戻るわ」
えぇ!と言いながら席に戻って行ったなずの後ろ姿を見て、私も席に座った。
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三時間目。
まだ入学したばっかりだからしばらくは授業がない。
今は黒板に書いてある手順で学校に提出する資料を作成しなければならない時間。
えっと……このプリントを書いて……それで……。
なんて思いながら机の上のプリントと向き合っていると。

