ふぅと身体をグーっと伸ばしてから、ソファの方に歩いてドサッと勢い良く飛び込んだ。
はぁ……ひっさしぶりに泣いた。
それに笑いながらソファーの方に知世が近づいてくる。
「…この前さ、自分のこと自分で傷つけてたなって気づいて。天使様と私は違う。比較する度に自分が嫌いになってった」
「…うん」
「でも、知世に言われてもう一つ気づいた。努力したから自分の嫌いな所を補える天使様になり続けられてるんだって」
「うん」
「天使様と私は別物だと思ってたけど、私が努力したから天使様を手に入れられてるんだね。私も天使様も別物じゃない、イコールだったんだね」
ソファにあるクッションに顔を埋めて、そう呟くと。
知世は私の頭を撫でながら話を聞いてくれる。
私は、天使様を手に入れたんだ。
手に入れられたのは顔だけじゃなくて、自分を補える力も。
今まで悩んでたことも全部、知世のおかげで飛んでいく。

