私はもう、限界だったのかな。
自分を殺しすぎたのかもしれない。
声を押し殺して泣く私の背中を擦りながら、私を抱き締めてくれて。
まるで壊れ物を扱うかのようにその手は優しかった。
「麗は確かに可愛いけど、裏で人一倍努力してるのは俺が知ってる」
「…っ」
「その努力の上で天使様が成り立ってるのも知ってるし、誇り高い麗がいるのも知ってる。…もっと自分を愛せよ」
「…っ!」
この努力の上で成り立ってる……?
切なそうに、苦しそうにそう言った知世の言葉のおかげで、穴が空いた心が段々戻っていく。
どれだけ努力しても性格は変わらないって思ってた。
でも、努力したからこそ、天使様になれてるって言うの……?
…ああ、そうか、確かに。
私が今天使様を何年も続けられてるのは努力し続けてるからなのかな。
「…っぅ、ぅう…っ!!」
「麗のことは、俺がよく知ってる」

