見せかけロマンチック





「委員会だって。先帰っててって」

「…え、委員会…?お兄ちゃんなに委員なの?」

「美化委員だよ。大智と二人でやってる」

「え、美化…!?」


嘘、てことはなずと一緒じゃん。


「じゃあ帰ろうか」

「うん、そうだね」


そう話して下駄箱に向かおうとした時。

さっき、知世のことを囲っていた女の子達の方からコソコソと声が聞こえてきて。


「…いいなあ天使様。王子様に近づけて」

「可愛いけど、羨ましすぎて嫉妬するよね」


そんな声に、立ち止まって思わず耳を傾けてしまう。

…確かに、そうだよね。
知世を好きなのって私だけじゃないから、この立場の私ってずるいのかも。

でもそんなこと言われてもよ。
この立場を思う存分利用して知世を落としてみせるんだから!