見せかけロマンチック




そんな私に「ぶはっ」と笑う知世を見て、まあいっかとどうでも良くなってしまう。


「麗大丈夫?」

「…うん、平気」

「大丈夫、あんたは強いよ。頑張ったね」


私の表情を見て察したのか、なずは私の頭を撫で回して。
それに、ちょっと!って言いながらも心がジーンとしてしまう。


「早く食べろよ、腹減っただろ」

「うん。いただきます!」


私にお弁当を渡してきた知世も、私の頭をわしゃわしゃと撫で回して。
もう!と言いながらお弁当を食べ始めた。


「なずなちゃん、目の下にまつ毛ついてるよ」

「え?ほんとですか?どこだろ」


お弁当を食べるなずの顔を見てお兄ちゃんがそう言って。

嘘…!と言いながら顔を触るなずに、私は口を開こうとする。


「あ、私…」

「取ろうか?」