見せかけロマンチック




「好きになってくれてありがとう」

「…うん。俺、これからも仲良くしたいなって思うんだけど、いい?」

「そんなの当たり前!」


切ないはずなのに、どこか嬉しそうに笑う裕貴くんを見て、私も素で笑顔を見せる。

…私、絶対幸せになるよ。
まだまだ自分の中身と向き合う必要があるけど、でも絶対頑張るから。

裕貴くんからの気持ちも、自分の気持ちも、ちゃんと受け入れて強くなる。

そう決めて、その場を去った。


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「あ、麗!おかえり」

「ただいま」


屋上のドアを開けると、塔屋の上から顔を出す三人。
そんな三人を見て気が抜けたのか、少し泣きそうになりながらふにゃっと笑った。


「ほら、掴まれよ」

「うん、ありが……っギャア!」


上から知世が手を伸ばしてくれて、それを掴むと。
掛け声もなくいきなり引き上げてきて可愛くない声が漏れる。

っ、せめて掛け声ありにしてくれよ……!!