見せかけロマンチック




教室に入った瞬間、クラスメイトの視線が私に集中して。

それに気付かないふりをして座席表を確認する。

でも内心では。

わかるわかる。可愛いよね異次元級に。毎日この顔見れるの嬉しいよね。

なんて、自画自賛祭りだ。


席は……前から三番目か。
番号順だから廊下側の前から三番目の席で、その席に向かう。


「おはよう麗!」

「おはようなず」


私が席にスクバを置いた瞬間、横から元気な声が聞こえてきて。
私よりも早く来ていたなずが笑顔で手を振っていた。


「私席後ろから二番目だったよー!」

「そうなの?あれ、私と隣の列だね」

「微妙に近いねうちら」

「ふふっ、そうだね。微妙にね」


隣の列の後ろの方を見ながら笑うと、私を見ていた周りの人はザワっとした。

なずは私が猫かぶっていることを知っている。
その上で、お互い心を許して仲良くできる唯一の親友。