それから次の週の火曜日。
「大丈夫か?本当に?」
「大丈夫だって」
「無理はしないでね、熱ぶり返したら困るから」
「大丈夫だよ……!!」
朝、スクバに荷物を詰める私の元にお兄ちゃんが何度もそう聞いてくる。
あの日あのまま早退して家に帰ると、思っていた以上に高熱が出て。
身体を動かすのもだるくてベッド生活。
昨日やっと完璧に治って、天羽麗完全復活ってわけ。
お兄ちゃんの心配する顔に、私は呆れてしまう。
もう本当に大丈夫!まっじで元気!!
てかお兄ちゃんに移ってないかのほうが心配だけど!?
「悠!麗!知世くん来てるよ」
「あ、今行く!ほら行こお兄ちゃん!」
タイミング良くお父さんの声が聞こえて、私はお兄ちゃんの腕を引っ張る。
私の行動を見て元気だと察したのかお兄ちゃんは安心したように息をついた。

