見せかけロマンチック




それに知世が私の方を振り向いて。

知世と行けば私も二人になれるし、なずも二人になれるし一石二鳥!


そう思ってなずを見ると、え!?というような顔をしていて。


「じゃあ行くぞ麗」

「うん!私の水も買ってね」

「は?おい」


ヒョイっと塔屋を下りた知世に、私も覚悟を決めてジャンプする。

塔屋の上から私を見るなずに、グッドサインをして屋上から出た。


自動販売機に着いて。


「…はい、どうぞ」

「えっ、ほんとに買ってくれたの?ありがとう」

「水分取れ」


そう言って私の分の水を渡してくれて、パッと顔を上げる。
周りに人がいないからか、素でいる知世に私は水を持って笑った。

私のこと心配してくれたのかな。
と都合のいい解釈をして嬉しくなる。


「戻るかって言いたいとこだけど……二人にしてあげたほうがいい?」

「…!そう!そうだね!ナイスだよ知世!」

「じゃあどっかで雑談するか」