私は素がバレないように周りには聞こえないような小さい声でそう問うと、知世も小さい声でそう言った。
悠様……!?なんでお兄ちゃんは名前なの……!?
なんて、大きな声で反応しそうになるがグッと堪える。
それにしても、まだ入学式の次の日だというのに広まりすぎてないか。
なんて思いながら猫かぶりスマイルを浮かべて玄関に向かった。
下駄箱で靴を履き替えると、お兄ちゃん達が私を待っていて。
「うらちゃん、帰りは下駄箱集合だからここで待っててね」
「うん、わかった」
なんて、知世が取り繕った優しい笑みを浮かべた。
それに私は、心の中でうわあ……と思いながら同じようにフワッと笑ってみせた。
それから一年生の階に来て、一年三組と書かれた教室に入る。
高校生になって初めての教室だ。昨日は入学式だけで教室に来てもないから。
「…っ、やばい、可愛さが異次元」
「まじか、俺らあの顔を毎日拝めるのかよ」

