見せかけロマンチック




なんでそんなセリフをサラッと吐ける…!?

なんて思いながら、動揺してしまう。
そんな私に嬉しそうに笑う裕貴くんに、胸がギュッと苦しくなった。

知世のことが好きと気づいたと同時に誰かを傷つけてしまう。
その事実が複雑で、難しい。

そんな私の感情を悟られないように、顔に出さないようにする。


「今日髪巻いてるの可愛いね」

「でしょ?鏡見る度に思ってる」

「ふ…っ、麗ちゃんのその感じめっちゃ好きだなあ」

「あ、りがとう……」


自分の顔が好きなとこが好きなの?
と思いながら、裕貴くんの言葉にパッと顔を逸らしてしまう。


「普通なら自信満々な女子って嫌われない?」

「そう?俺はいいと思うよ。自分の良さ自覚してるって、凄いことだし」

「裕貴くん器でっか」


私みたいなタイプって嫌われるようなもんだと思ってたけど、そうじゃない人もいるんだ。

…まあ、私は人に嫌われたとしても可愛いしこのマインドは曲げないけど。