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「学級委員の二人で資料室にこれ戻してきてくれ」
それから三時間目終了のチャイムが鳴った時。
社会科の先生が、教卓の上に置いてある教材を指さしてそう言った。
…いや、自分で返せよ。
なんて思ったけど、なんだか急いでるっぽくて申し訳なさそうに言うから仕方なく私は席を立つ。
「行こう麗ちゃん」
裕貴くんの言葉に頷いて、教材を持って資料室へと向かった。
資料室のドアをガラッと開けて、電気をつける。
「どこに置けばいいんだろう」
「うーん……あ、ここかも」
周りをキョロキョロして言う裕貴くんに、私はそれっぽいところを指差した。
…誰もいないし、少し気抜いてもいいか。
「…はぁ……それにしても、私達雑用しかしてないね」
「確かに。まあ、俺は麗ちゃんと二人になれるから好都合だよ」
「な…っ!」

