だからといってお兄ちゃんの気持ちは分からない。
私が知世を兄のようだと思っていたように、お兄ちゃんだってなずのことを妹のようだと思っている可能性もあるんだから。
でも嬉しい。恋してるなず可愛いし、こういう話できることが。
「私、頑張りたい。麗のお兄さんだけど……頑張ってみてもいい?」
「っ、もちろん。私、絶対応援する。親友の初恋なんだから」
「…っ、麗もじゃん」
「…それはそうだけど」
お互い初恋で、同じ時期に自覚するなんて。
どんだけ仲良いんだうちら……!!と二人で笑い合う。
「そうと決まったら今日お昼四人で食べようって一緒に誘お」
「え、そういえば今日晴れてるね。屋上?」
「うん。塔屋の上登らせてもらおうよ」
お互いアタックするって決めたんだもん。
なずと一緒だったら心強い。
梅雨の時期にしては珍しく今日は晴れて、久しぶりに屋上だ。
二人して、よし!と意気込んで笑い合った。

