「お父さん行ってきまーす!」
「行ってきます」
「行ってらっしゃい三人とも。悠、知世くん、麗を頼んだよ……!」
「任せてください晴人(はるひと)さん」
お父さんはリビングから顔を出して、過保護発言をする。
それにいち早く知世が笑って、私の頭にポンと手を置いた。
…っ、なに!
朝から心臓が飛び跳ねて、思わず手を頭に持っていってしまう。
…っ、もう!妹扱いなんだから……!!
なんて思いながら、私達は家を出た。
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「うわっ、あの子じゃん天使様!」
「天使様と王子様の並び最高……!!」
「天羽兄妹もいいよね…尊い」
学校の門をくぐると、周りからの視線が一気に集まって。
私の呼び名も、お兄ちゃんと兄妹なことも、全てあっという間に広まったみたいだ。
「…お兄ちゃんはなんて呼ばれてるの?」
「え?俺は……」
「はるはシンプルに悠様、だよな?」

