「お前なんでいるんだよ」
「お見舞いだけど」
「っはあ!?移ったらどうすんだよ」
「そん時はそん時!病人一人にしとけるか!」
コンビニの袋を知世に押し付けると、ポカーンとした後に「とりあえず入れよ」と家の中に入れてくれた。
……うっわ。
「広すぎでしょ……」
あまりにも広すぎる家の中に、驚きが止まらない。
それにめちゃめちゃ綺麗だ。
……と思った矢先、棚に入っていたであろう参考書達が下にばらまかれていた。
これか、さっきぶつけてたのは。
そう思って私は参考書を拾って棚に戻す。
……なんでこんなに勉強してるんだろう……経営学?
なんて思いながら家の中をキョロキョロする私はソファに座る知世に向き直った。
「ねえ、これ知世の?」
「…違えよ。父さんの」
「へぇ……」
知世のじゃないのか。
目を逸らして答える知世に、これ以上詮索しないように心がける。

