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「──ら……うら」
「…あ、ごめん、なに?」
家に着いて、ボーッとソファに座る私にお兄ちゃんが何度も声をかけてくれていたのか、ハッとして顔を上げる。
…聞いてなかった。
「なにか飲む?」
「んー…大丈夫」
「……心配なんだ?知世のこと」
「…っ」
やはり上の空の私に、フッと笑ったお兄ちゃんは私の隣に座ってきて。
あまりにも図星で、息が詰まりながら隣にいるお兄ちゃんを見る。
……今日ずっと、心配で心配でどうしようもなかった。
だって知世が一人かもしれない。わからないけど…でも、多分家庭環境複雑だから。
「うら、最近知世ばっかで寂しいなー俺」
「っえ、そんなこと、」
「…一つ、いい話してあげよっか」
わ、私、そんなに知世ばっかだった?
すると、お兄ちゃんが穏やかに笑って、口を開いた。
「昨日、知世と亮と大智と話してる時、うらの話になってね」
「私……?」

