一見クールそうに見えるお父さんは、その綺麗な顔をとてつもなく緩めた。
笑った顔が私と似ているらしい。そのためお父さん似だとよく言われる。
私の昨日のスピーチを絶賛し続けるお父さんを横目で見ながら「いただきます」と言って食べ始めると。
「おはよう」
「お!おはよう悠」
「お兄ちゃんおはよう」
お父さんが話し続ける中容赦なくリビングのドアが開いて、朝からかっこよすぎるお兄ちゃんが入ってきた。
お父さんはパッと顔を上げて、お兄ちゃんの分のごはんを持ってこようとキッチンに戻ってしまう。
「どうしたの?朝から騒がしいね父さん」
「麗のスピーチの話してたんだ。すごくよかったからね」
「お兄ちゃんナイスタイミング。お父さんずっと喋ってんだもん」
機嫌良くご飯をよそるお父さんに聞こえない声でお兄ちゃんにそう言うと、はは!っと楽しそうに笑っていた。
そして、いつもの賑やかな朝が始まったのだ。

