っ、なんでこんな熱いの……っ!!
前までの私なら、知世にこんなことしても恥ずかしくなかったのに……っ!!
「…濡れたから今日は帰るわって言ったけど……なに自分で傘入ってきといて照れてんだよ」
「か、体が勝手に……ごめんって」
急いで知世から離れて自分の傘を差す。
…う、うわあああ……っ!なんで、ソワソワしてんのよ……っ!
そう思って深呼吸をしながらお兄ちゃんをチラッと見ると、私を見てどこか嬉しそうに笑っていた。
────────────────
────────
「っえ、知世が風邪?」
「うん、連絡来て……。もしかしたら昨日の雨かも」
次の日の朝、私とお兄ちゃんとお父さんの三人でご飯を食べていると、お兄ちゃんが心配したような顔でそう言ってきて。
「大丈夫なの?熱?」
「そうみたい。今日中には治らないかもって」
「っ相当じゃんそれ!」
高熱ってこと……?大丈夫……!?
でもよく考えれば、そりゃ風邪引いてもおかしくなかった。あんなにビショ濡れだったんだから。

