見せかけロマンチック




そう言うとお兄ちゃんは自分の発言を思い返して、かあっと顔を赤くして。


「ご、ごめんねなずなちゃん…!つい、本心を……!って、いや、これも良くないよね……!」

「っあ、いえ、全然…!」

「俺、別に誰にでも言うわけじゃないからね!」

「…っえ?」

「っいや!違くて!その、チャラくないよって言いたくて!」


珍しく焦って取り乱すお兄ちゃんに、なずは顔を赤くして。

レアなお兄ちゃんだ〜っ!!

と、私と知世は笑いを耐えて肩を震わせながら二人を見ていた。



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「どうする…?どうやって帰る……?」


私とお兄ちゃんと知世の三人で玄関から外を眺める。
弱まる気配もない雨に、どうするか悩んでしまう。

そう、誰も傘を持ってなかったのだ。


「走って帰る……?」

「俺はいいけど、うらが濡れちゃうよ」


…お、お兄ちゃん……私の心配してくれるなんて。なんて優しいの。