見せかけロマンチック




今日は知世が送ってくれた空き教室でご飯を食べよう、とお弁当を持って教室を出る。

やっぱ気が抜ける場所で食べたいもん……!


そう思って、言われた場所になずとやって来てガラッと扉を開けると。


「お、やっほー」


既に来ていた知世とお兄ちゃんが手を振って私達を出迎えた。

ここに来るまで、ほんとに人がいなかった。安心安心。


「今日一緒に食べる?広くないし」

「そうだね。いい?なず」

「全然いいよ!」


確かに、ここで別々で食べても逆に変だ。

そう思って二人の元に歩いて座る。


「…あー、ほんと湿気嫌だー……!女の敵すぎる」

「ほんとそれ。髪の毛やばいよね」


あー……!と叫ぶ私に、共感してくれるなず。

雨って湿気があるから嫌なんだよー……でもよく考えたら梅雨だしどうしようもないよなあ。


「…なんでそんなお兄ちゃんと知世サラッサラなの。湿気って知ってる?無敵かよ」

「そう?うらもなずなちゃんも全然綺麗だよ。いつも通り可愛いから大丈夫」