あ、そっちか……!
と思いながら私の顔と首に当たる知世の髪の毛が気になってしまう。
これは…っ、ちょっと、くすぐったいかも。
「…どう、俺かっこよかった?」
「……うん。かっこよかったよ」
「だろ?麗俺の事ばっか見てたもんな」
「っ、見えてたの!?」
「…え、図星?カマかけただけなんだけど」
「…っ、はあ!?ふざっけんなよ!」
私の首に顔を埋めたまま言う知世に、かああっと顔が赤くなってしまう。
もう最悪……!!
そんな私の反応に、知世が頭を動かして私の顔を見ようとしてきて。
…っ、ちょ、動かないで……っ!
「っ、ひぁっ」
「……は」
「っう、うう、動かないでってば!くすぐったいんだよバカ!」
「…お前ほんと……ふざけんなよ」
「私のセリフだろそれ!」
ピクっと身体が跳ねて、恥ずかしくてたまらなくなる。
変な声出ちゃった変な声出ちゃった……っ!!

