見せかけロマンチック




「あ、うらちゃん」

「わっ!…あ、知世くん」


お兄ちゃんの試合を見に来たのか、大智先輩と二人で私達の元にやってきて。

気が抜けてたからか、急に声をかけられて思わずビックリしてしまう。


「髪可愛い、ツインテールだ。あ、なずなちゃんも巻いてるんだ」

「そうなの。ありがとう」

「えーっ、めっちゃ可愛いね二人とも!てか麗ちゃんさっきの試合見てたよ。超上手い経験者?」

「はい、中学の頃バスケ部で」


ツインテールを見て、可愛いと褒めてくれる知世と大智先輩。
大智先輩にはさっきの試合まで褒められてしまった。

そうだよねかっこよかったよねわかる!!


「…あ、もしかして亮先輩はお兄ちゃんとバレー出てますか?」

「出てるよ。ほらあそこ」

「本当だ…!」


大智先輩がコートを指さして教えてくれる。

すると、ピーッと音がしてタイミング良く試合が始まった。
私の左隣にいるなずの肩を叩いて笑顔で声をかける。