当たり前だろ、とでも言うような顔で答える知世にツッコミたくてムズムズしてしまう。
あーー!知世がいるとダメだ!今度は私の素がバレそうになる!
「…あ、ごめん。消しゴム貸してほしい」
「全然いいよ。はい」
「ありがとう」
頭の中でぐるぐる考えていると、間違えてしまって裕貴くんに声をかける。
すると、笑って消しゴムを貸してくれた。
やっさしい……沁みるわあ……。
「なに麗、消しゴム忘れたのかよ」
「うん、部屋に置いてきちゃって」
「へぇ、昨日は部屋で勉強してたんだ。土曜日は俺と勉強したもんな」
「…お兄ちゃんもね」
わざわざ言わなくていいんだけど……と思いながら、ツッコまないように最小限に落ち着ける。
なんでそんな、挑発するような言い方をするのか。
裕貴くんとバチバチしてるんだよな、さっきから。
すると、私の持ってた消しゴムを使いたかったのか、裕貴くんは手を伸ばしながら身体を前に倒して。

