見せかけロマンチック




「俺も混ぜてよ」

「え…って、なにしれっと机…を、隣に持ってきてるんですか」


全く猫かぶる様子もない、素の知世に動揺して私も思わず素が出てしまいそうになる。

不自然な敬語になっちゃったじゃねえか……!!

なぜか私の隣に机をくっつけて座る知世に、私も裕貴くんも困惑している。


「座れよ麗。俺が来たのそんなびっくりした?」

「びっくりしたよ……」

「大槻くん、俺もいていい?勉強教えてあげるよ」

「あ、はい…」


立つ私を見て腕を引っ張って座らせてくる知世に、これはもう素直に従うしかないと察する。

ここまで来たらこいつは止められない。

私の前に座る裕貴くんに話しかけながら全く猫を被らない知世。
裕貴くんも困惑してる。それはもうとても。


「知世くん、自分の勉強は?」

「俺はいい。二人のを見る」

「…ごめんね裕貴くん。でも、知世くん教えるの上手だから安心して」

「うん、いいよ。俺、波澄先輩と仲良くなるから」

「ああ……そう?」