そんな意気込みをしてる私を知らない裕貴くんは教科書を開いて勉強を始めた。
「えっとね、ここは……」
「なるほど」
数分後。
裕貴くんの分からないところを説明しながら、自分もしっかり頭に入れていく。
……教えるのって難しいんだなー。説明の仕方とか、言葉が上手く出てこない。
そう考えると、知世って相当教えるの上手い。
言語化するのが上手っていうか……とにかく分かりやすい。
尊敬するけど悔しい……!
裕貴くんに説明しながら知世のことを思い浮かべてしまって、うわああ!と頭の中で必死に消そうとする。
やーめーて!知世出てこないで!
……そう、思った時。
─────ガラッ
急に教室のドアが開いて、二人でドアの方に顔を向けると。
「あ、いた」
「…っ、知世…っ、くん!?」
バチッと私を捉える知世の姿に、思わずガタッと席を立ってしまう。
な、な、なんでいるの……!?

