「確かに私は天使みたいに可愛いからピッタリだけど、ちょっと恥ずい……!!」
「俺も王子みたいにかっこいいしな。ピッタリだよ」
「うわっ」
「は?なに引いてんだよ、同類だろ俺ら」
私と知世の会話を楽しそうに笑いながら聞くお兄ちゃん。
これがいつもの私達。
「まあまあ、何かあったら俺にも言えよ天使様」
「……知世に言われるとムカつく」
「善意なのに?理不尽だろ」
さっき学校で『うらちゃん、困ったらいつでも頼ってね』って言われた時は本当にびっくりした。
言葉遣いも表情も何もかもが綺麗な知世すぎて、顔を歪めそうだったもん。
そんな会話をしているうちに、家に着いていて。
私とお兄ちゃん、そしてなぜか知世も一緒に「ただいま」と言って家に入った。
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「ちょっと私買い物行ってくるから」
「はーい」

