見せかけロマンチック




本当にすみません……っ!!

ギュッと目を瞑ってしょんぼりと気分が下がってしまう。

二回もミスするなんて……しかも、二回も迷惑かけるなんて……!!


すると、隣から笑いをこらえるような声が聞こえて。
ゆっくり目を開けて裕貴くんを見ると。


「く…っふふ…はは…っ」

「裕貴くん……?」

「ご、ごめん…っ、くく」

「わ、笑ってる……よね」


授業中だから大きな声が出ないように、の配慮なんだろうけど。
めっちゃ笑ってるね?そんなに面白かった?

楽しそうに肩を震わせる裕貴くんに、どう反応すればいいのか分からなくて顔を覗き込む。

しばらくすると、笑いが収まってきたのかパッと顔を上げて私を見て。


「そんなに落ち込まなくてもいいのに」

「え…でも、申し訳なくて」

「全然いいよ。俺なんて初日メガネ忘れてるんだから」

「あ…」


そういえばそうだったよね、と思う。
でも、私二回もだよ?しかも今日、なんなら三分の間で二回も。