裕貴くんの焦ってるようで焦ってない感じがどこか面白くて笑ってしまう。
すると、そんな私を見て裕貴くんは嬉しそうに優しく微笑んだ。
その笑顔の破壊力に少し心臓が跳ねる。
やっぱ裕貴くんも綺麗な顔してるな。
ていうか、メガネが似合いすぎてる……。
なんて思っていると、先生が黒板に文字を書き始めた。
ノートにちゃんと取らないと……!と思って、筆箱の中を見る。
シャーペン……と消しゴム…………ん?
おいいい!今度は消しゴムねえじゃん!!!
どれだけ筆箱を漁っても消しゴムが入ってなくて。
いつも二個入ってるのに!忘れた?自分の部屋に?なんで昨日の私筆箱に消しゴムしまわなかったんだ!!
自分の情けなさに盛大なため息をついてしまいたくなる。
表情に出ないようにするのに精一杯だ。
「麗ちゃん?」
「…あの、本当に、ごめんなさいなんだけど……」
「うん」
「消しゴム忘れちゃったみたいで……必要な時借りていいですか……っ!」

